成長期のスポーツ障害に大切なこと

2019/05/03 ブログ
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運動をしている子どもを対象にスポーツ障害について取り上げてみます。

成長痛とは再現性のない成長に伴う痛みで、今回は成長期のスポーツ障害(特に骨端症)を例にしていきます。

 

 

1 骨端症の原因

2 ストレッチは効果的か?

3 成長期のスポーツ障害に大切なこと

 

 

 

1 骨端症の原因

 

骨端症とは簡単に言えば筋が骨を引っ張って(牽引ストレス)、骨の付着部で痛みが出ることです。

オスグッド病(膝の痛み)

セーバー病(踵の痛み)

野球肘(肘の痛み)

などは聞いたことがある診断名かもしれません。

 

なぜ筋が骨を引っ張るのか?

一般的には骨の成長の方が筋などの成長よりも早いので、運動や疲労によって筋の柔軟性が低下すると、筋と骨の付着部で牽引ストレスがかかるのが原因です。運動を休止しストレッチで柔軟性を高めるように指導させると思います。

運動の休止、ストレッチ指導は間違ってはいませんが、それだけで改善するとは私は思いません。

 

 

2 ストレッチは効果的か?

 

付着部に牽引ストレスがかかっているのに、ストレッチが効果的にできるでしょうか?余計に牽引ストレス増長させるだけです。痛みが強い時期にストレッチは禁物です。

 

筋には適切な長さ(静止長)があって、そのバランスが崩れた状態では適切にはたらくことができません。牽引ストレスを減らすには筋の起始部と停止部を近づけることが重要です。

オスグッド病を例に挙げると、大腿四頭筋のうち股関節と膝関節をまたぐ大腿直筋を近づける。骨盤を前傾させることが動作でできるかが大切で、膝の負担を減らすことに直結します。

 

もう一つ静止長を考えると、筋力を的確に発揮できる状態を作ってあげることも大切です。大腿直筋が常に緊張している状態では付着部を引っ張ってしまいます。大腿直筋が楽に発揮できるには、重心を前方に移すことです。そのためには足首や股関節が硬いと動作が獲得できません。

 

説明が難しいかもしれませんが、オスグッド病の場合、膝に原因があるわけでもなく、大腿四頭筋のストレッチが効果的なのでもなく、正しい動作の獲得で膝の負担は減らせるということです。

 

もちろん、動作の獲得の後にはストレッチは効果的です。

 

 

3 成長期のスポーツ障害に大切なこと

 

まず、成長には個人差があります。身長が1年で10㎝以上も伸びる時期があります。男子で中学1~3年の間でしょう。女子は男子よりも成長が1年早いと思ってください。要は3年くらいの個人差があるということです。この時期の前後で対応が変わってきます。自分がどの成長度合いなのかを把握することから始めましょう。

 

次に、運動の休止の必要性を理解できていますか?

基本的に運動を休めば痛みは取れます。どれだけ休めば痛みが取れるかは症状によります。たとえば腰椎分離症で骨の癒合を待つのであれば半年かかります。半年もの間、運動を休止することができますか?痛みが取れた時点で運動を再開し、痛みを再発、腰椎の完全骨折になるケースをたくさん経験してきました。完全骨折になればその後一生癒合はできません。運動を休むことの重要性を、本人・保護者・指導者が理解できていなければなりません。

 

休んでいる間にやるべきことがたくさんあります。成長期のスポーツ障害になってしまった経緯を見直さなくてはなりません。考え方と行動、身体を変えなくてはなりません。

 

成長期のスポーツ障害に大切なのは、成長期の子どもときちんと向き合うことだと思います。

なぜスポーツをしていますか?この先どんな選手になりたいですか?

子どもたちの可能性を怪我で潰してほしくはありません。運動を休ませる勇気を本人・保護者・指導者に持ってもらいたいと思います。

 

休む必要性を理解すること

痛みの原因を理解すること

痛みの改善のためには全身のチェックや動作を変えなくてはならないこと

効果的なストレッチを覚え、実行すること

運動再開前には考え方を身体が変わっていること

 

 

みなもと整体院では「痛いうちは休んで、痛みが取れたら運動していいよ」とは言いません。時間をかけて成長期のスポーツ障害と向き合います。

そのために学生割引を設定しています。痛みが出てからでもなく、些細な相談でもいつでもお越しください。