選手に読んでもらいたい、勝ったほうがいいに決まっている

2019/05/14 ブログ
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Bリーグが近年人気を集めています。リーグ発足から3年、徐々に観客動員数を更新してきていて、特に男子日本代表がW杯出場を決めた今年は盛り上がりが過熱しています。

 

私自身は学生時代野球をやっていたし、仕事としてサッカーとフットサルチームに関わってきました。

実は野球を観ることはほとんどありません。高校野球くらいです。試合時間が長く、見どころが常にある訳ではないからです。

 

JリーグやFリーグも観ますが、関わっていたおかげで客観的に観ることができません。知っている選手やスタッフのことを主観的に観てしまい、勝ち負けに純粋に興奮しないからです。

 

 

 

千葉県が第2の故郷のおかげで、Bリーグ千葉ジェッツの試合を観に行きました。

 

 

ある日本代表の選手を観たかったという目的が、純粋に応援することが楽しくてチームにハマりました。

スピード感と興奮、試合以外のエンターテインメント含めて、今まで味わったことのない感覚です。1度観に行ってすぐにハマりました。会場に行くのが楽しみになり、今では会員に入り、週末は応援に行くのが家族の決まり事です。

 

昨日のBリーグファイナルも横浜アリーナまで応援に行き、声を枯らしたくらいです。

 

 

 

勝負には必ず勝ち負けがあります。

 

よく、「負けて得るものがある」と言われます。確かにそうです。負けたからこそその反省点を見直し、次に活かす機会がもらえたということです。負けなければ気付かなかったことがあるかもしれません。

負けて得るものあったと言えるのは、次にその経験が生きたときでしょう。負けた時点ではやっぱり得るものは少ないと思います。

 

 

 

私はやはり勝って得るものの方がはるかに素晴らしいと思っています。勝っても反省点を見直せばいいのです。

勝ったものにしか得られないものは、次のステージへ行けるということです。その方がいいに決まっています。

 

 

地区大会で負けて得る教訓よりは、全国大会に進んで経験することの方が自分の糧になります。その先の進路も開けるかもしれません。

次のステップに行けばそれだけ見てくれる人が多いからです。

そして全国大会で負けて得る経験の方が、地区大会で負ける経験よりも素晴らしい。

 

だから勝った方がいい。

 

 

 

冒頭のBリーグファイナルでも同じことです。これだけ多くの注目を浴びている中、一つのチームの勝ち負けがどれだけ多くのことを動かすのかを考えると、やはり勝った方がいい。来シーズン同じチームで同じ状況でリベンジできるとは限らないから。

 

 

 

私が関わっていたチームは主に育成年代や下部組織です。プロになりたい、1軍で活躍したいという選手の集まりです。

極端に言うとチームが負けても、自分のプレーが成功し、プロになれればいいのです。チームのために自分のプレーを抑えるよりも、自分勝手なプレーで自分だけが活躍することもひとつの成功です。

 

 

 

しかしそれでいいのかと問われれば、答えは「NO」です。

私が関わってきた育成・下部組織の選手たちには、現在プロの選手もいます。日本代表の選手もいます。

プロになれずに大学や社会人で競技を続けている選手もいます。競技者を辞め、指導者になっている人もいます。競技と関係のない仕事に就いている人もいます。

 

 

共通して言えることは、勝つための努力を惜しまなかった人たちの集まりでした。

結局は今いる下部チームで勝つことができなければ、上のカテゴリーに行っても勝つ選手になれないということです。

今の現状を把握し、今置かれている環境で最大限勝つ努力をする。それが次に繋がる。上のカテゴリーこそ勝敗が全ての環境だから。

 

 

プロは結果だけが求められます。

しかし、そのための努力を怠らないのがプロです。以前のブログ「プロフェッショナルとは何か?」にも書きました。

 

 

 

「負けて得られるものがある」という言葉は、負けた人に向ける慰めに聞こえます。

勝負が勝った方がいい。

 

しかし、それ以上に勝つ努力をすることの方が大切で、その報酬が試合に勝つことであり、そういった選手はより次のステージに行っていると思います。

 

たとえ競技を辞めても、その選手はどの道へ進んでも成功するでしょう。