フットサルのトレーナーは結構大変

2019/05/24 ブログ
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フットサルFリーグ2019/2020シーズンがいよいよ開幕です。今年はどんなシーズンになるのでしょうか。

昨シーズンは名古屋オーシャンズが無敗のままプレーオフを制し優勝を飾りました。2007年にFリーグが開幕し12年の間に11回の優勝を誇る名古屋を止めるチームが現れるのかに期待したいと思います。逆に名古屋の10連覇を止めた2016/2017シーズンのシュライカー大阪も見事でした。

 

フットサルはまだまだマイナーなスポーツです。チームの勝敗が偏る理由もリーグが未熟なのが理由のひとつでしょう。

だからこそポテンシャルを秘めている競技と言えます。競技レベルや運営面で私が語ることは素人故に辞めておきます。

 

少なからずフットサルに関わったことがあるので、トレーナーの面での苦労と魅力をお伝えできればと思います。

 

 

 

まず、チームにお金がありません。ほぼ全ての問題はお金で解決しそうなことです。

チームに常時トレーナーを雇うお金がありません。基本的に外部からトレーナーを依頼することになります。トレーナーは少ない報酬ながらも賢明にチームのために働きます。自分の時間を削ってでもなんとかしようというトレーナーばかりです。

 

どんな競技でもトレーナーはそうだと思いますが、チームのために動ける人がトレーナーをやっているのが基本で、報酬は二の次だと思います。それは選手の苦労も目の当たりにしているからです。チームにお金がないために、選手にも十分な報酬がありません。それでもフットサルを賢明にやっている選手こそ、自分の時間を削って取り組んでいます。

 

 

私はトレーナーとして選手に規律を求めます。タイムテーブルを作るのもトレーナーの仕事です。

会場入り、ミーティング時間、アップ時間・場所、ロッカーアウト時間、ハーフタイムの管理、試合後のダウン時間・場所、解散後の控室チェックなどの仕事があります。

時間を分単位でチームに伝えます。その間に選手のケア・テーピングや試合情報(アップの場所の下見、ユニフォームの色など)の入手、もちろん試合中には水分管理や選手とのコミュニケーション、試合中の怪我の対応もあり、試合中こそ息つく暇がありません。

 

幸いにもマネージャーもいましたので、全てを一人で行うこともあれば、手分けして行えることもありました。

 

 

そして一番大切なのは、選手自身が自己管理できるようになることだと思います。

 

 

トレーナーが忙しいから選手が手伝うのではありません。自分の身体状況を把握していれば、どれだけアップに時間がかかるかわかっているはずです。アップ場所を自分で探し、アップ時間前から自己管理していること。着替えや準備は自分だけの問題ではなく、チームに波及させることで、ロッカーアウトなどは自然とチーム全体で行えるはずです。次のためにダウンが必要なのはわかっているはずですが、試合結果などに左右され、おろそかになる選手もいます。

 

 

トレーナーはタイムテーブルを作るだけで、ケアをしなさいや時間を守りなさいと選手に伝える仕事ではないと思います。ケアが必要な選手が多かったり、試合中の怪我が多かったりすることで忙しくなるのは当たり前です。時には試合中ベンチに下がった選手の表情や振る舞いを見て対応することで忙しくなることもあります。

トレーナーの仕事はそういうことなので、いくら忙しくなってもチームのために動けるのです。

 

 

 

チームに求める規律とは、自己管理できる選手を育てることにあります。監督やコーチを同じ立場でものを言う必要があるときがあります。

トレーナーとして選手に伝えられる一番の機会が、アップ前です。

 

その時の、もしくはその前の雰囲気で発する言葉を変えます。緊張が強いときは和らげるように、気が緩んでいたら引き締めるように。これから戦う集団にしていくのが、アップの目的の一つだと思います。徐々にテンションを高めていく。試合で程よい緊張とリラックスの状態にもっていく。これが難しいですし、この状態がハマったときは自ずと結果もついてくることも経験しています。

だからこそ、狙っていたプレーで点が入ったとき、勝たなくてはいけない試合で勝ったときは選手と一緒に喜びます!このときが一番気持ちがいい瞬間です。

 

 

しかし、試合が終わってもすぐに仕事が待っています。自分が冷静になっていなくてはなりません。選手のケアから控室の片づけまで行い、報告をし、帰路につきます。地方で試合のときは深夜の運転で数時間かかることもあります。

 

 

 

補足ですが、フットサルはセントラル開催があるスポーツです。一つの会場で複数の試合があります。地域リーグは無料ですし、Fリーグもチケット1枚で複数の試合が観られます。

フットサルはプレイングタイムといって、ボールが出ているときなどは時計が止まります。20分ハーフの40分の試合時間ですが、実際にかかる試合時間はハーフタイムなどを入れて倍くらいの時間がかかります。

 

 

プレイングタイム、一つの会場で複数試合。分単位のタイムテーブル…。

 

私がフットサルのトレーナーとして試合で一番苦労したこと。

 

 

試合開始時間が常に読めない中でのアップが一番難しい!

心身ともに一番いい状態で選手を試合に送り出すことがトレーナーの役割なら、アップ時間の調整に一番苦労しました(苦笑)

 

 

 

 

明日よりFリーグ2019/2020シーズン開幕です!

駒沢オリンピック公園総合運動場内球技上でセントラル開催です。明日・明後日と1日3試合観られます。

観に行ったことのない方は是非観戦をおすすめします。

 

各チームのサポーターのみなさんにとってはいよいよシーズンが始まります!

 

 

今年も注目してフットサルを追っていきます!