U-20フットサル日本代表から感じたこと
昨日は高校サッカーインターハイ千葉県予選で、日体大柏高校の優勝という個人的にも、千葉県の高校サッカー関係者にとっても大きなニュースがありました。
昨日のブログはこちら 「高校サッカーインターハイ 千葉県大会決勝」
そして本日も大きなニュースがスポーツ界から飛び込んできました!
あくまで個人的な見解ですが。
「U-20アジアフットサル選手権」においてU-20日本代表が準決勝で強敵イランを破って決勝へ進出したことです。
一般的にはあまり大きく取り上げられてはいませんが、日本フットサル界においては大きなニュースです。
「U-20フットサル日本代表、初のアジア決勝へ!」Football ZONE WEB
先制し逆転され、お互い逆転のシーソーゲームの後、延長で勝ち越した試合です。ハイライト映像しか見てはいませんが、リアルタイムで見たかった試合です。
最終的には8-4という、見た目は大差がついてはいますが、この点差がフットサルならではの魅力と思われます。
フットサルは足でボールを扱うことではサッカーに似ていますが、コートの広さ、スピーディーな展開、戦術などを見るとバスケットボールのようでもあります。数秒あればゴールが決まるのがフットサルですが、前後半40分で0-0というスコアもあり得るので、やはりバスケットボールとも違います。
数秒でゴールする展開、点が入らない展開、残り1秒で点が入る展開。どれもフットサルの醍醐味でしょう。点が入る入らないに限らず、いつ試合が動くのか目が離せないのです。
チームには細かい約束事があります。考えてからでは遅いからです。その繰り返しでゴールに向かいます。その攻防がスリリングで、足で扱うために上手くいかなかったり、全てが型通りに進んでゴールに結びついたり。大げさかもしれませんが、まるで人生みたいなものです。
そのやりとりが40分絶え間なく続くのです。体力的に個人が40分間動き続けることはできないため、頻繁に選手が入れ替わります。その都度約束事が変わっていくのです。上手くいかなくても何度も挑む、方法を変えてトライしてみる。それが人生と被るのです。
U-20の若い世代とは言え、国を背負って戦った選手たちを映像で見ると誇らしく思えます。相手の完全ホームという状況で逆転されても食らいついたところは感動を覚えます。そして最終的には8-4と差がついたのです。
フットサルの見どころのひとつに「パワープレー」があります。基本的には負けているチームがGKをフィールドプレーヤーに変えてリスクを負って攻める戦術です。点を取らなければ負ける状況で、リスクを負う戦術はフットサルとハンドボールくらいでしょうか。
人生においてそこまでリスクを負えるかといえば、どこかで守りに入るのが普通でしょう。パワープレーが行われている時間帯はまさに最終局面です。この展開がたまらまいのです。(私が関わっていたチームは試合開始時にパワープレーを行うことがありました。その意味も面白いですが…)
同点で迎えた延長で最終的には大差がついたのは、「パワープレー返し」(守備側がボールを奪ってGKのいないゴールへシュートする展開)があるためです。
1点を争ってバチバチの試合が弾けた瞬間。リスクを負った者、それを受けた者。相手ホームの圧倒的応援を黙らせる瞬間、ここまでリスクを負って返された瞬間。無人のゴールにボールが吸い込まれる光景はフットサルならではです。
国と国の戦いで若い世代が見せてくれたこの試合は、日本フットサルの未来にとって大きなことだと思います。
世間はあまり大きく取り上げてくれてはいませんが、昨日に続いて私の心は躍っています。
日本フットサルにとっては初のアジア決勝に進んだことも大きなことですが、優勝しなくてはこのニュースも薄れてしまいます。
次戦の決勝も期待しています!