腰痛について1 腰痛のレッドフラッグ

2019/07/18 ブログ
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腰痛で悩んでいる人は多いと思います。

30代・40代のおよそ7割の人は腰痛と言われています。腰痛を抱えて生活・仕事をしている人がどれほど多いか。家族や友人の中にも腰痛の人がいるでしょう。

 

腰痛といっても正式な診断名ではありません。腰周囲に出る痛みの総称が腰痛と言われています。

数回に分けてこの腰痛をキーワードにブログを更新していきます。

 

 

腰痛で病院に診察に行くと、「検査上問題がないから痛み止めや湿布を処方されておしまい」なんてことはしばしばです。それがわかっているから病院へ行かない人もいるでしょう。腰痛のうち85%は「非特異的腰痛」と言って、検査上特に問題がない場合がほとんどです。

 

だからと言って重大な疾患が隠れているかもしれません。検査上特に問題がないとわかる意味でも病院受診する必要はあると思います。

 

「腰痛のレッドフラッグ」と言って、腰痛だと思っていても重大な疾患が原因の場合もあります。

以下の症状があれば病院受診を強くおすすめします。

 

 

1 胸部痛

2 悪性腫瘍の既往がある

3 長期間のステロイド薬の使用の経験がある

4 栄養不良

5 急激な体重減少

6 発熱

7 HIVの既往

 

腰痛とともに上記のような状態である場合は病院受診をおすすめします。腰が原因の疾患ではないかもしれません。

 

 

次に、以下の症状がある場合は、腰痛の中でも医師の診断や治療、時には手術の必要性がある場合があります。

 

1 発症が20歳未満

2 側弯症が疑われる(特に思春期の女子)

3 下肢に及ぶ神経症状

 

このような場合は「特異的腰痛」と言って、しっかり診断が出るような腰痛です。

 

下肢に及ぶ神経症状では

 

1 椎間板ヘルニアの場合、髄節に沿った神経症状

2 脊柱管狭窄症の場合、間欠性跛行

 

といった特徴があります。このような場合は病院受診してください。

 

 

 

とは言え、それ以外の腰痛が多いということです。何となく痛むような慢性的に腰痛を抱えている場合がほとんどでしょう。

そういった場合の原因や対応については、今後のブログで書いていきたいと思います。