ウォーミングアップの目的
スポーツを行う際には、ウォーミングアップが大切なのはご存じだと思います。
アップをせずに運動を行うと、怪我をしやすくなるばかりでなく、パフォーマンスも上がってきません。
ウォーミングアップはしているという方も、効果的に行えているでしょうか。
今回のブログではこのウォーミングアップについての考え方について述べていきたいと思います。
チームで行うウォーミングアップを例にしていきます。
ウォーミングアップの目的
1 心拍数を上げる
競技のスタート時点でいきなり心拍数を上げることは危険です。ウォーミングアップで一度心拍数を上げておくことで酸素摂取の効率やエネルギー効率が上がります。
2 体温を上げる
心拍数と同じですが、体温も競技前に上げておく必要があります。体温が39.3°まで上がるとパワーが15%ほど上がるという報告もあります。
3 筋出力を上げる
筋肉が力を発揮するには血流(栄養)と神経系の活性が必要です。ウォーミングアップで静的ストレッチを行うと、神経系には不活性になり、パワーは低下するため適していません。
4 神経系の活性
競技にもよりますが、ステップワークなどの細かいドリルを行いましょう。反応時間をできるだけ早くできるような刺激を脳に入力します。
5 心理的準備
試合でも練習でも同じですが、これから競技を行うための心を整えましょう。個人で精神的な高まりを徐々に作っていきます。チームプレーであれば、チーム全体の雰囲気を高めましょう。緊張が強い場合はリラックス、少し緊張感がない場合は引き締めるような調整をします。
これらの目的がわかっていれば、実際にどのようなウォーミングアップメニューが必要なのかはほぼ決まってきます。後は競技特有の動きを取り入れるだけです。
次回は私がフットサルのトレーナー時代に行っていたウォーミングアップメニューを、これらの目的に沿って紹介しましょう。