関節痛と天気のおはなし
「天気が悪いと関節が痛い」
ということを聞いたことがあると思います。
「膝が痛むから明日は雨だ」などあながち嘘ではありません。確かに天気と関節は関係があります。
なぜ天気が悪いと関節が痛むのでしょう?
冷えるから痛みのでしょうか?
いくつかあるメカニズムの一つに「関節内圧」があります。
関節は袋(関節包)に覆われていて、中は関節液で満たされています。
この関節液は常に産生と吸収がバランスよく保たれていて、関節内圧を一定に調整しています。
この関節内圧が高まると、関節包にある痛覚が興奮し痛みを感じます。
膝の関節に水が溜まって腫れると痛むのは、この関節内圧が高まったためです。
圧力という目に見えないものが、関節の痛みを発生させるのです。
「低気圧がやってくる→関節外の圧力が低くなる→関節内の圧力が高まる」
というメカニズムで関節は痛くなるのです。
普段私たちは圧力を感じているわけではありません。
しかし関節は敏感に感じています。少しの変化でも感じることができます。
天気が悪いと関節が痛む理由のひとつは、圧力のせいです。
では、関節の痛みをどうすれば防げるのか?
テルテル坊主を作ることしかできないのか?
こんなときの対処法があります。
天気は変えられませんが、圧力や痛みを敏感に感じてしまう状況を和らげることができます。
自律神経を整えるということです。
リラックスできるようにしましょう。
圧力や痛みを感じるのは神経です。神経が過敏なときはすぐ痛みとして感じてしまうので、リラックスすることが一番の対処法です。
天気が悪いときはゆっくりと過ごしましょう。
温める、気持ちのいいことをする、好きな趣味を行ってみるのもいいですね。
生活リズムを整えましょう。
睡眠や食事、適度な運動を心がけましょう。
関節痛に関係ないようで、大切な対処法です。
雨が降ってもイライラしないで、雨の日こそできることを探しましょう。
晴耕雨読とはよく言ったものです。
梅雨の時期、シトシトと雨が降るようなイメージは変わってしまいました…。
各地で豪雨の被害など毎年のように耳にします。被害に遭われた地域の方々には心よりお祈り申し上げます。