私が独立開業した理由

2020/12/11 ブログ
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今回私が整体院を開業した理由についてお話したいと思います。少し長くなりますが読んでいただければ幸いです。

 

 

 

☆忙しさに追われる日々☆

 

 

 

理学療法士として整形外科クリニックに勤務していました。

通院で来られる患者様のリハビリを行う日々です。腰痛・膝痛、四十肩、スポーツ障害が多いクリニックでした。

毎日400人を超える患者様が来院されるクリニックだったので、それはもう忙しい業務でした。

 

 

 

医療保険ではリハビリは1単位20分と決められています。

1日20人以上の患者様を担当します。休む暇なくずっと業務に追われます。

 

 

まず患者様の話を聞いている時間がありません。

患部にかける時間で20分が過ぎてしまいます。

 

とりあえず次回の予約をとって通院してもらいます。

 

 

 

短い時間で多くの患者様をこなせることが「仕事ができる」という意味になりました。

 

 

日々の業務で、短い時間で治療の優先順位を見極めることができるようになりました。

それなりに治療技術も習得しました。

 

 

 

恥ずかしい話ですが、患者様の名前をなかなか覚えられず、カルテの疾患を見て患者様を思い出すような状態でした。

話の長い患者様が苦手でした。

 

 

 

 

しかし、自分の技術が向上するにつれ、治療するべきところは患部以外にあることもわかってきました。

患者様一人ひとりに抱えている悩みも違うこともわかっています。

 

 

治療に一番大切なのは痛みよりも「患者様の悩みを把握すること」だと実感してきました。

 

 

 

 

 

 

 

理学療法士はこんな仕事

 

 

 

理学療法士には2つの道があるように思えます。

 

1つは「治療技術に突き進む」タイプ

もう1つは「患者様に寄り添う」タイプ

 

 

 

 

前者はいわゆる「できるタイプ」で、自分の治療に自信を持っています。どんな患者様も自分で治せるという自信です。

後者はいわゆる「できないタイプ」で、向上心がないように見えます。ダラダラといた治療を繰り返すことがあります。

 

 

 

そして前者は「疾患をみるタイプ」で、同じ疾患の患者様であれば、AさんでもBさんでも治療を使いわけることをしません。短い時間で結果を出します。

そして後者は「人をみるタイプ」で、AさんとBさんでは話し方も変えるし、治療も患者様に合わせます。治療時間が長くなることがあります。

 

 

 

私個人的な見解ではあり、どちらが良いか悪いかということではありません。

どちらにも長所・短所があります。

 

 

こんな上司・同僚・後輩をたくさん見てきました。

 

 

 

 

 

ただ私は、短い時間で結果が出せる治療技術を身につけたとしても、前者にはなりたくありませんでした。

 

 

 

1人20分ではどうしても前者になるしか道がないということです。

医療保険制度がそうさせているということに気が付きました。

 

 

 

 

 

 

大切なことは時間をかけること

 

 

 

「一人ひとりに時間をもっとかけたい」

「疾患じゃなくて、人を診たい」

「痛みだけじゃなくて、一人ひとりの悩みを解決したい」

 

これが私が独立した理由です。

 

 

だから私は一人ひとりに時間をかけます。

話を聴きます。

初回は30分以上話をする時間を設けています。

 

 

 

 

 

 

今では私と同じように理学療法士が独立することが多くなってきました。

 

中には30分1万円という整体もあります。

 

 

 

どう思いますか?

30分1万円もするなら、そりゃ痛みもすぐとれるカリスマ整体師なんだと思いますか?

 

 

 

 

もう一度言いますが、どちらが良いか悪いかではありません。

 

 

 

患者様も消費者としていろいろな情報を得て、選んでください。

わからないことがあったら遠慮なく聞いてください。

 

 

 

 

長い文章になってしまいました(苦笑)

話が好きなんです。

 

当院に来ていただいている方はご存じだと思いますが、治療中沈黙が嫌いです。よく話をします。

 

 

当院に来たことがない方は、是非お話を聴かせていただけると喜びます。

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

当院でお会いできたらあなたのお役に立てると思います。

 

 

 

みなもと整体院

源 和哉